コールガール〜先生と愛人〜
前を歩く子どもが蹴躓きそうになり、父親が咄嗟に手を引っ張ってあげた。



その父親の横顔を見て、一瞬で凍りついたみたいに固まってしまった。



今の…先生…だ。



横顔だって一瞬でも確信できる。



間違いなく先生だ。





「…汐莉?」





急に立ち止まったあたしにサキモトが名前を呼ぶけど、あたしには聞こえてこない。






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