俺はお前だけの王子さま

嬉しい言葉と罪悪感

3日間の修学旅行は
あっという間に終わりを迎えた。



短かったけど――…


本当にいろいろあった。


良いことも 悪いことも。




帰りの飛行機内
座席に向かうと王子くんが隣に座っていた。


帰りも王子くんの隣で
嬉しくなる。


窓際に座っていた王子くんは
私を見ると立ち上がった。


「こっち座れば?」


通路に出て
窓際を譲ってくれる王子くん。



「え、良いよ。行きは私窓際にしてくれたから帰りは王子くんで。」


「別に俺、景色興味ないから。」


「わ、私も興味ないよ?」



なんて…本当は嘘だけど。


初めて乗った飛行機。

行きの景色には感動した。


だけど…
窓際って特等席だし!


行きも帰りも譲ってもらうなんて悪すぎる。


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