俺はお前だけの王子さま
そんな私を見透かすように
王子くんは鼻で笑った。


「行きに外見て騒いでた癖に。とにかく座れよ」


王子くんはそう言うと
私を奥に座らせた。


「あ…ありがとう。」



「別に。」


素っ気ない態度なのに…


王子くんの優しさが伝わってくる。



私が窓際に座ると
静かに目をつぶった王子くん。


王子くんの整った横顔に
ドキドキした…



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