俺はお前だけの王子さま
王子くんは
そんな私から目をそらすと


「嫌がることはすんなっつったよな…?」


顔を歪めながら
また水梨くんに詰め寄った。


詰め寄る王子くんの肩を押し返しながら

水梨くんは皮肉っぽく口元を緩ませる。


「なんだよ春馬、妬いてんの?」


にやりと首をかしげる水梨くん。


「は…?」


「春馬も愛子ちゃんと良いことしたい?」


「テメェ…まじでおかしくなったか?」


低い声で鋭く睨む王子くん


「おかしいのは春馬だっつうの」


水梨くんは王子くんを睨み返した。


「春馬、何に遠慮しまくってんだよ?」


「は…?」


「いい加減にしろよ。マジでムカつくんだよ」


「…あぁ…?」



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