俺はお前だけの王子さま
2人の迫力に

私はただただ、その場にぺたんと座り込んだまま

睨みあう2人を
見るしか出来なかった…


だけど――


私は…

水梨くんが本当はどれくらい王子くんを好きなのか知ってるし


王子くんがすごく水梨くんを好きなことも知ってる…


そんな2人がこれ以上

傷付けあって悲しむ顔を見たくなかった。


「…やめて」


これ以上

悲しすぎるよ…


大好きなのに、

大切な人を傷付け合うなんて…



「水梨くんは…悪くないんだよ…」




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