俺はお前だけの王子さま

小さな胸騒ぎ

その夜――…


王子くんからメールがあった。


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TO:渡瀬


夏休み中に用事ができて
しばらく会えない。

また連絡する。


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私は課題をしていた手を止めた。


…なんだろう?


私はカチカチとメールを作ると送信ボタンを押した。


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TO:王子くん


わかったよ(^ω^)

大変なのかな?

わざわざ連絡ありがとう☆


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コトン…と机に携帯を置くと、私はまた課題の続きに取りかかった。




カチカチカチ…

時計の秒針が耳に障る。




課題をしながら無意識に
チラチラ携帯に目がいく。


だけど…

どれだけ経っても、それ以上のメールは来なかった。


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