俺はお前だけの王子さま
―――――――
――――…


----------------------
TO.王子くん


毎日寒いけど元気かな?

昨日久しぶりに加奈子に会ったよ(*^ω^*)

結婚式楽しみだね!

当日は日本で泊まれるのかな?

----------------------


山田さんとのレッスンを終え、王子くんの家からの帰り道


夕焼けを眺めながら私は王子くんにメールを送ってみた。


向こうはまだ寝てるだろうけど
起きた時に返事はくれるかな?


王子くんから返信がくるのは、結構稀だ。


3回送って1回返ってきたら良い方かも。


学生の時ですらなかなか返事は返ってこなかったんだし

忙しい今はそれも当然かな…


王子くんは今、猛烈に忙しいらしい。


「猛烈に忙しい」って一言だけメールが来たときには思わず笑ってしまったんだけど。


あっちの大学は進級するのも大変らしくて課題も山のようにあるらしい。


加えて仕事の方もかなり大変らしく…

日本で働いてる私が病みそうだったぐらいだもん。


直接、弱音は吐かない王子くんだけど相当キツいはず…。








そんな事を考えているとふいに携帯が鳴った。


メールかと思って画面をみると着信。


しかも相手は王子くんだった。

< 467 / 558 >

この作品をシェア

pagetop