俺はお前だけの王子さま

シン…と静まり返る部屋。



「…ッう…っく……」



一人ぼっちの部屋に声が漏れた


熱い涙がシーツを濡らす。


必死でこらえていた何かが溢れでた。



今日1日が幸せすぎて―…


離れている間の寂しさを今の私は知りすぎていて―…



笑顔で送るなんてもう出来なかった。



きっとわがままを言ってしまう


行かないでと言ってしまう―…




私は寂しさを埋めるように王子くんの寝ていた場所にうずくまった。



シーツにはまだ王子くんの匂いとぬくもりが残っていた。





王子くん…


王子くんごめんね


弱虫でごめんね…





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