俺はお前だけの王子さま
「…は?」
なんで?
俺が渡瀬弟を見ると
渡瀬弟はまっすぐな目で俺を見ていた。
「姉貴をいつもありがとうございます。」
頭を下げる弟。
「…………」
ボツ ボツ ボツ
雨が強くなり
傘に雨が当たる音が大きくなる。
「お前の母親って…」
俺の声が雨音でかき消される
聞き取れなかったのか
渡瀬弟は、なに?と顔を傾げる。
はぁ
めんどくせぇ…
もう良いじゃん
てか、なんで俺がー…
頭でそう思いながら
俺は聞くのを止められなかった
聞かなきゃ…
きっと一生後悔する。
「お前の母親ってどこで働いてんの?」
なんで?
俺が渡瀬弟を見ると
渡瀬弟はまっすぐな目で俺を見ていた。
「姉貴をいつもありがとうございます。」
頭を下げる弟。
「…………」
ボツ ボツ ボツ
雨が強くなり
傘に雨が当たる音が大きくなる。
「お前の母親って…」
俺の声が雨音でかき消される
聞き取れなかったのか
渡瀬弟は、なに?と顔を傾げる。
はぁ
めんどくせぇ…
もう良いじゃん
てか、なんで俺がー…
頭でそう思いながら
俺は聞くのを止められなかった
聞かなきゃ…
きっと一生後悔する。
「お前の母親ってどこで働いてんの?」