キミといたくて ~YUI~

その日は喋りながらも、ずっと勉強してた。夜は遅くまで起きてて、小学校時代の思い出や、やってた習い事のことを話したり。どちらが先に寝たのかは覚えてない。

日曜日は朝から出かけたの。今TVでCMが流れてる映画を見に行ったり、ゲーセンでプリクラを撮ったりした。真由美といると楽しくて、日が暮れるのを残念に思った。

そして、月曜日の朝、学校に着いたら、下駄箱の前でばったり真由美と亜矢ちゃんに会った。

「すごいね、ここで3人が揃うとか」

「ほんとだぁ」

先に靴を履き替えていても、動かずに待っててくれる真由美。亜矢ちゃんも一緒にいるけれど、挨拶は返してくれなかったし、今も向こうをむいてて早く教室へ行きたそう。

「あ、そうそう。金曜日の帰りに言ってたアレ、ちゃんと持ってきてるから」

「あー、ほんとに? ありがとう!」

ほらね、まただよ。亜矢ちゃんは時々、こんなふうにあたしを抜きにして会話を繰り広げるの。真由美にしかわからない言い方で、「アレ」とか、「例の」とか。聞いてても、さっぱりわからない。

「何の話?」

あたしへの嫌がらせなんだということはわかっていたけれど、わざと割り込んだ。

「あぁ、Monsterのラジオ。夜中にあるんだけどさ、この間は寝ちゃったから、MDに録音したやつ借りることになってたの」

「えっ、ラジオがあるなんて知らなかったぁ!」
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