ホットミルク




大熊沢ライブハウスっは、
新人のスカウトを狙ってレコード会社がうじゃうじゃ来るところだ。




・・・そんなすげーところに俺らが?!
背負っていたベースがとても軽く思えた。
と、同時に体が重く感じ
自分の席に座った。





「んで、今日の放課後兄貴も来るから。」

「3人か・・・久々だな」




有間の兄貴は今日まで、
なんかのレポートを仕上げなきゃいけなくて
先週は全然来なかった。
だから3人での練習は久々だった。






「じゃぁ、4時半にスタジオなっ」

「あぁ、彼女と一緒に帰るのか?」

「よくわかったな」

「まぁな、現地集合とか珍しいし」


彼女かぁ・・・。
今はいらねーかなぁ。
だけど・・・



「そーいやぁさ、」

「んぁ?」


「花音の隣にいる優美ちゃん可愛くね?」

「はぁ?お前には川口がいるじゃん」

「まぁな、ちょっと思っただけ」

「川口が怒るぞ」



実は俺は夏梅 優美が気になっている。
出会いはすごいしょーもなかった。
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