SWEET AIR
教室棟から体育館へ、早十分…長い道のりだ…
先生の引率で向かってるんだけど、建物すら見えてこない。どんだけ広い…ていうか、公園なの?
ちなみに、今は噴水の前を通過中。
さすがにボクは先生に訊ねた。
「さ…斉賀先生…」
「なんだ、茶髪?」
え、ボクのことは[茶髪]呼びで行く系ですか?
少し涙が出た…
「まだですか…?」
「……………。」
斉賀先生は謎の沈黙の後、ピタッと歩みを止めて振り返った。
「…いいか、お前ら。よぉおおおく聞け。その……
迷 っ た 。」
『えぇぇえぇ!??』
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