‐Ever Lasting‐
「まったく、無茶苦茶しよって。」


「いやはや、どうも心配をおかけしましたね。」


昨日はとてもそんな事を気にしていられなかったのだが、この2人、いや、一人と一匹の関係は
何なのだろう。



クロは美味しそうに鰹節が混ざったキャットフードを頬張っている。



老人は椅子に座り、急須で煎れたお茶をすすっている。

まるで何事もなかったかのように…



「更に、短くなったな…」
クロの動きが止まる。
「…それが、運命です。」

それは静かではあるが、はっきりと耳に届く低い声だった。


「もう、基に戻ることは止めた方がえい。これ以上は…」



「素敵な食事をありがとうございました。」




そう言うとクロはヒョイッと二回の窓に飛び移った。





「まったく。何にも変わっとらん。」


溜め息一つ吐いて老人は再び茶をすする。


「お嬢ちゃん、君も一杯如何かな?」


私が答える暇もなくお茶は湯飲みに注がれていた。

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