月影
「あぁ、これだこれ。確か打ち合わせの時に見せてもらった」

「え、え?この中のどの人やるの??」

興味津々といった様子で深幸が聞くと、政宗は確か、と言って、こいつだったかな、と一人の男の子を指さした。

「うそ!この子一番人気の男の子だよ⁉主人公の好きな男の子じゃないんだけど、でも、すっごクールでかっこよくって、でも主人公にだけはめちゃめちゃ優しくって。今、この漫画で一番人気のキャラだよ!」

目を輝かせて言う深幸に、そうなのか?ときょとんとした顔で政宗が言った。

「ちなみに、深幸はこの中だったら誰が一番いいんだ?」

政宗が聞くと、もちろん、この子だよ!と、政宗が今度やるキャラの男の子を指さすと、政宗は嬉しそうに、そうか、と笑った。

< 149 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop