月影
暫くリビングでテレビを眺めた後、深幸は電源を切って、部屋に戻った。
携帯を念のため確認してみるが、誰からも連絡はない。

「天気もいいし、散歩にでも行こうかな」

窓から外を眺める。
外はからりと晴れていて、薄い雲が少しだけ、青い空に浮かんでいるだけだった。

「うん、こんな日に家に籠ってるとか、ありえない」

よし、と気合いを入れると、深幸は出かける用意をした。

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