月影
「芽衣も今頃、彼氏と一緒に勉強してるんだろうなぁー…」
頬杖をついて、ぼーっと壁に貼り付けてある写真を眺めながら呟く。
去年の夏休み、芽衣達、友達数人と一緒に行った海で撮った写真。写っているのは、自分を含めて5人なのだが、彼氏がいないのは、よく考えると自分だけだった。
はぁ、とため息をつき、ベッドへと移動して倒れこむ。
ふと、この間買った本が目についた。
「………」
手にとって表紙を眺める。
少女漫画によくある内容の話ではあったのだが、やはりそれでも、そんな内容に憧れるもので、気がつけば何度も読み返していた。
これが漫画の世界なら…
これから私が政宗の仕事場へ向かったならきっと。
コタロウさんに会えるんだろうな。
そんな事をふと、考える。
頬杖をついて、ぼーっと壁に貼り付けてある写真を眺めながら呟く。
去年の夏休み、芽衣達、友達数人と一緒に行った海で撮った写真。写っているのは、自分を含めて5人なのだが、彼氏がいないのは、よく考えると自分だけだった。
はぁ、とため息をつき、ベッドへと移動して倒れこむ。
ふと、この間買った本が目についた。
「………」
手にとって表紙を眺める。
少女漫画によくある内容の話ではあったのだが、やはりそれでも、そんな内容に憧れるもので、気がつけば何度も読み返していた。
これが漫画の世界なら…
これから私が政宗の仕事場へ向かったならきっと。
コタロウさんに会えるんだろうな。
そんな事をふと、考える。