天使を射止めよ、男達!!2nd
私は即座にお皿とお箸をテーブルに起き、引っ張られるのに従った。
力…強い。
全然こっち向いてくれないし……
ど、どうしよう…(泣)
私は紫雲の揺れる銀髪を眺めるしかなかった。
―……
――……
…一方、2人のことを見ている人達はというと…
「どうしたもんでしょうかねぇ。あの2人」
苓は、無表情で昴を連れていく紫雲を見て、考え込むように腕を組んだ。
「紫雲…何言うんだろうね?」
星は辰志の背中越しに、苓を見つめる。
「は?当然、さっきのことだろ」
辰志は後ろに隠れている星に応えるように目だけを向け、眉間に少しだけシワを寄せながらそう言った。