天使を射止めよ、男達!!2nd

「……昴…」

あ、この声は…

「紫雲?」

紫雲だ。…多分(笑)

何か用かな?

「…ん、俺。…あのさ、外に散歩にでも行かない?」

ドア越しに、私に話し掛ける紫雲。

「へ?」

外?お散歩?

「…月とかさ、星が綺麗だから…昴と見ておきたいなって…」

詰まったようにそう言う紫雲に、どうしようもない愛しさが胸の奥から込み上げてくるのを感じた。

あぁ、好きだなぁ…

素直に、そう思った。

「うん。…行く♪」

「……良かった…」

ドア1枚を挟んだ会話は、いつもより恥ずかしかった。
初々しいなぁ…
あ、初々しいのは当たり前だよね(笑)

まだ付き合って2ヶ月くらいしか経ってないし…

でも、早かったなぁ…




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