ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
とりあえず両親に電話。





「もしもし?」

「優衣!?」

「うん。起きた。」

「良かった〜…。若頭さん、大丈夫?」

「ん?大丈夫だよ。」

「そう。いい彼氏持ったね。」

「やっぱり?」





今すぐ行くって言ってたけど、声からして疲れてるから止めた。




電話を切って、携帯を横に置いた。





「なぁ、優衣…。」

「ん?」

「俺と別れるなら今だ。」

「は?」

「俺と居たら危険な目に合うし…。今回は青山奈津がたまたまお前の学校に居たけど、俺からしたらこんなことは珍しくない。」





どんなに駿や駿の周りがいい奴らばっかでも。




ヤクザなのには変わりない。




でも…。





「そんなんいくらあたしでも最初から解ってたし!でも…その…駿が好きだから…だから別れたくない。」





あたしがそう言うと、駿は優しく笑った。




それから、あたしに近づいてきてキスをした。




慣れないあたしはまだそれで真っ赤。





「ありがとな?」

「べ、別に!!」

「ごちそうさま〜…。」

「し、汐莉!?」





気づかなかった…。




恥ずかしすぎて死ぬ…。




「おう、おはよう。」

「若頭、わざと?」

「まさか。」

「まさか寝起きでキス見せられるとはね〜…。」




呆れ顔の汐莉。




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