ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「し、汐莉!!ずっと居てくれたのか?」

「当たり前でしょ。親友が刺されたんだし。しかも、あたしのせいだし…。」





あたしのせいって…。




汐莉はそうやって思ってたのか?





「バカじゃねぇの!?汐莉のせいなわけねぇだろ!!」

「うるさい。ここ病院。傷口開くよ?」





うっ…。




やっぱ汐莉は汐莉だ。




でも汐莉も笑ってるから…。





「優衣!!」

「宇佐?うるせぇよ!ドアくらい静かに開けろよ!」

「…目覚めた瞬間いつも通りだな…。」





宇佐が走って駆けつけてくれた。




なんだかんだ言っても、宇佐にも感謝。





「お、よく寝てたな、汐莉。」

「うっさい。」





え、この2人仲悪いのか?




駿のほうを見ると、駿は呆れた顔をしてた。




なんかあったのか?





「じゃ、あたしは一回帰るわ。」

「そうか。」

「ん。お大事に〜。」





汐莉は帰って行った。




最後の最後に宇佐の足を踏んで…。





「なんなの、アイツ!!」

「なぁ、何があったんだ?」

「ムカつく女!」





聞こえてないし…。





「俺的には宇佐がそこまで大きく怒りを表したのがビックリだけど?」

「は?だってムカつくし。」

「だから、何が…もういいや…。」





< 220 / 374 >

この作品をシェア

pagetop