ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
ごめんな…。





「あたしは来てくれないと困る。最後までやる覚悟で黒田と戦ったからな。」

「…そうね、優衣ってそんなんだった。」

「そんなん!?褒めてんのか!?」

「そんな疑問持てるくらい頭良くなったの?」

「バカにすんなよ!」





いつもの汐莉だ。




でもあたしが入院してからは前より心配性だ。





「そういえば、あんた最近若頭とラブラブらしいじゃん。」

「なっ!?誰からっ…」

「宇佐。」

「宇佐ぁぁぁ?」





なんで汐莉と宇佐?




仲悪いって…。





「宇佐と…連絡…」

「うん、とってる。」

「すすす好き…なのか?」

「んー…嫌いではない。」





なんだ、それ。




好きではないのか。




あたしにはわかんねぇ。





「ん?てゆうか、宇佐通して全部…!?」

「うん、筒抜け。自分から誘ったって?やるじゃん。」

「ちげぇよ!駿がいつもと違ったから。」

「あぁ、玄関でハグとか?」

「うるせぇ!!」





まじ…帰ったら覚えとけよ、宇佐…。





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