ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
車を走らせて二時間。




…とっくに寝てる優衣。





なんか疲れてたのか?




学校でケンカしすぎなんじゃねぇ?






一応、たまにサイドミラーやバックミラーで付いてきてる車がないか確認。





今んとこいねぇな。




安心。





それから一時間くらい走ってたら、のどが乾いたからパーキングに寄った。





「優衣ー。」

「ん…?」

「パーキングだけど、トイレとか飲み物とか大丈夫か?」

「飲み物…。」

「いつものか?」

「うん…。」





それだけ答えてまたすぐ寝た。




俺は自分の缶コーヒーと優衣がいつも飲んでるジュースを買って戻った。





なんか、お互いの好きなものとかだんだん分かってきたのは嬉しい。





素直に、こうゆうふとした瞬間って幸せだと思うな。





…なんて、考えてから車をまた走らせた。





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