ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎駿



優衣は最強かよ…。




自分で刃物から抜け出して、しかも今は敵をなぎ倒してる。





俺も負けてらんねぇ…!!






門倉の下っ端を倒すのは楽勝。




優衣も加わればさらに。





俺達はすぐに倒し終わって、気絶してる親玉のところに。






「起きろよ、門倉。」

「……ん…山寺…?」

「うちの優衣ちゃんが世話になったらしいな?」

「…ちっ…!」

「おら、優衣。お礼。」

「はいはい。ありがとな♪」





最後に優衣は、門倉の顔面に一発いれた。




ははっ…最強!!





「龍…救急車…。」

「今日も呼ぶのか!?」

「まぁ…。いいから呼べ。」

「はいはい…。全く…甘いんだよな…。」





これはもう、どうしようもねぇだろ。





俺は優衣に向き直る。






「優衣、大丈夫か!?」

「まぁな!最後に殴れてスッキリだ!腹減ったけど。」

「強がんなよ。」

「…うるせぇっ…。」





優衣はみんなから見えないように、俺の後ろで少し泣いた。





当たり前だよな…。





女のヤンキー同士のケンカとは訳がちげぇ。





マジで…反省だ。





優衣を守るって決めたんだ。





もう…こんなことは起こさねぇ。






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