yuusuke

挫折からの復帰

俺は、大学中退も視野に入れて人生プランを書きなおそうと思った。
だが、かつての俺の夢はまだ心にくすぶっていた。
脚本家への道。小説家への道。

俺はまだ、諦めてはいなかった。

立ち上がろう。どんなにこっぴどくぶちのめされても、どんな醜態をさらしてでも、挑戦することは悪いことじゃない。


地元のあまり評判の良くない大学に編入することに決めた。
誰でも入れる事が出来るといわれている大学だ、当然、ためらいもあった。
だが、中学時代の悪友がいるその大学でも本当に学びたい学問があった。それに今の俺の状況を一発逆転出来るとしたらその大学がベストだと思った。

周りからもったいないと散々言われた。
もったいない?

何が?

たった一回の人生を見栄で生きて大学名でしか人を評価出来ない会社に入ってそれで定年を迎えて、老人になって見栄で生きてきたとそう思うのがベストなのか?

醜態をさらしてでもやりたいことに挑戦してそれを突き詰めて、懸命に社会の底辺でも働いてチャンスのある度にソイツに挑戦するそういうのが最高の人生の歩み方なんじゃないのか?

俺は誰にでも罵られる覚悟だった。かつての悪友、家族、親戚、どいつでも俺を好きなように評価すればいい。俺は、俺の人生を歩む。
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