時空捕らわれ
声に目を見開いた。後ろを振り返ると9、10歳位の髪の長い女の子が二人そこにいた。
1人は漆黒の髪が膝まで伸ばしてツーサイドアップになっている。月と星が結われた髪の間からちらつく。服は白のワンピース。腰に赤いリボンがあり後ろで蝶々結びになっている。
もう1人は日の金髪で長さ、髪型は同じ。黒のワンピースで腰に青いリボン。後ろで二重の蝶々結びになれている。

少女達は彼を見つめたまま無表情で言う。

「「此処は時捕日村。時間に囚われた地獄の村」」

「ときつかひ、むら‥?」

呆然と見ていると突如視界が暗闇に消えた。瞬間頭から何か抜けて行く感じがした。何が抜けて行くのか分からないが、何か大事なものだと言う事は確かだった‥‥‥。
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