SugarⅡ


よく見れば、廊下に少しだけ生徒がいた。



きっと夏期講習に来た人たちだよね。


うちの学校は、大して賢くもない……いわゆるバカ高だ。そのくせ、何故か頭のいいやつが何人かいる。



夏期講習に行って勉強するくらいなら、最初から頭のいい学校に行けばいいのにさ。




――――――ガラガラ…



ドアに貼り付けてあったプリントを見て、自分の席を確認して、ドアを開けた。



「遅いぞ!」


「すいません…」


思わず苦笑い。



まさか有明の隣の席だとは……




「だから急げって言っただろ(笑)」



席につくと、ボソッと呟いた有明。



有明だってギリギリだったくせに…
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