SugarⅡ
「ジュースぐらい買ってきなよ、バイトしてんだから金持ちでしょ。」
そう言って突き放せば、「えー…」なんて言って机に倒れ込んだ。
この2人が教室に入ってくれば、陰口を言っていた女子も急に黙る。
「晴、今日帰りにクレープ食べに行こうよ。」
「おー、いいよ。」
ちなみにこの2人、1ヶ月前から付き合い始めたところだ。
「じゃあ俺らもデートしよっか。」
「何でよ。」
そして、あたしの目の前にいる涼は、あたしの彼氏ではない。
知り合ったのは、奈々と晴が付き合い始めてからだった。
涼は晴の親友、あたしは奈々の親友、初めはそれで友達になった。