SugarⅡ
「ほんとあんたら見てるとイラつく…!」
そう言った女の胸ぐらを掴み、あたしと目線を会わせた。
「いい加減にして。 あたしたちが誰と仲良くしようと、あんた達には関係ないから。」
そう言えば、その女は顔を真っ赤にさせてあたしから離れた。
「ほんとムカつく…!」
殴り返してやろうと思ってたんだ、丁度いいや。
そう思い、もう一度あたしの方へ向かせた。
「ちょっ…!」
手を振り上げ、怒りに任せて振り下ろそうとした。
振り下ろそうとした手を、誰かに捕まれてしまった。
誰だよ…
「殴っちゃダメだろ。」
見上げた先には、こうなった原因でもある男が笑顔で立っていた。