SugarⅡ
「なぁ、あんたらさ…」
涼が口を開いたかと思えば、近くにいた女達は、ビクリと肩を震わせた。
「俺が気付かないとでも思った?」
笑顔で言う涼の、いつもと違う感じに戸惑う。
何も考えてないようなやつだと思ってたのに。
調子狂うなー…
「お前らがこいつらの陰口言ってることぐらい気付いてんだよ。
グチグチ言いやがって、俺が誰と話そうがお前らには関係ねぇだろーが。」
女の子たちは泣きそうで、何だか申し訳なくなってきた。
涼が言ってくれたおかげで、ちょっと落ち着いてきたし。
「涼、もういいよ。」
腕を掴むと、引っ張られるような感覚と共に、そのまま体が傾いていく。
「俺がこいつのこと好きだから話しかけてんだ。 文句があんなら全部俺に言ってこいよ。」
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