存在と言う名の歌
彼のネクタイはゴシック系


黒の生地に赤と銀の線が縫ってある


そして、細くすらっとしていた。


「そろそろ違うネクタイに変えようかと思うけど...」


そう言ったユウキ


「じゃ、じゃあ私の持ってるネクタイ貸してあげる」


私はつい、数本持っているネクタイを


彼に貸してあげると言ってしまった


彼の反応は喜んだ姿だった。


「ガチで!?貸してくれんの!?」


目の輝きは凄かった、それほどネクタイ変えたかったのか...


私は頷いて、彼はやった!と言う顔の表情をしていた


その時に、私は初めて男の子の前で


微笑みを見せた―――...


彼の笑顔に釣られてしまったのか...?




「ほらー、もう時間だから帰りなさい」



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