存在と言う名の歌
その日は雨、帰りは傘を差して帰った


一緒に帰ったユイ、コトノ


そして、ユウキ―――...


ユウキは自転車で通学してるのだが


この日は雨と言う事、私たちを駅まで送ると


一緒に帰っていった。


笑いが絶えなかった。


こういう時間も、悪くない、楽し過ぎる。


ユイは時々変態な話をしてくる。


「ユイ変態ー!!」


と笑いながら私たちは帰る


私はつい癖で


傘を閉じてしとしと降る雨に身体を打たれ


実に気持ち良かった。


皆は「風邪引くから傘差しなー!」って言われるけどね。


ユウキも笑って、一本の道が


みんなの笑い声で溢れかえっていた...


☆ ☆ ☆


駅の近くのセブンイレブンに立ち寄った


肌寒かった外の世界と違って店内は暖かかった


私とユウキは何も買わなかったが


ユイたちはクレープアイスを買って


その場を後にした


外の世界はやはり、雨で冷たく肌寒かった。



「送ってくれて有難う!」


「良いよ、帰り気を付けるんだよ?」


「うん、分かった!」


と、笑顔で私とユウキとユイとコトノは


それぞれ別の帰り道で帰っていった。


小田急線の各停タイプの急行相模大野行き


小田急線の各停小田原行き


私は相模大野行きで、ユイとコトノは小田原行きだった


この駅はローカルの為


各駅停車の電車しか止まれないのだ。


田舎の特徴とも言える。


「ばいばい、ミカ!」


「ばいばい、ユイ、コトノ!」


そして、電車が来て私たちは別れて


それぞれの帰路へと行った。



☆ ☆ ☆
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