オアシス


レジで清算を済ませ、菜々が持参したエコバッグに買った物を詰め込んだ。袋はひとつで間に合ったが、パンパンになり、かなり重い。その荷物は、流れ的に私が持ちスーパーの自動ドアを通り抜けた。

すると、

……!!!

準平が何も言わずに私の手から袋を取った。思いがけない出来事に私は言葉も出ず準平を見た。

「準平君優しいんだね」

意味深な目で準平と私を交互に見る菜々。

「別に。重そうに持ってたからさ」

「ふーん」

さすが菜々……勘が鋭いと言うか、よく見てるなぁ……。心の中で、ある意味感心した。さっきまでみんなより後ろを歩いていた準平は、私から袋を奪って一番前を歩いている。その後ろ姿は、何だか優しさとたくましささえ感じ取れた。



私達はキャンプ場に戻り、夕食のバーベキューの準備をした。大量に買い込んだ肉や野菜達はあっという間に五人の胃袋の中へ収められた。ビールも次々と缶が空けられている。

「はぁ~! 食った食った!」

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