オアシス
いっちーが膨らんだお腹をさすっている。

「や~だ気持ち悪い」

菜々が眉間にシワを寄せていっちーを見た。

「何がだよ」

「中年のオヤジみたいなんだもん!」

「しょうがねぇだろー。酒も飲んだし、食い過ぎたんだから」

すると聡が、

「なぁ、もうちょっとしたら花火やろうぜ」

「やろうやろう!」

太陽は水平線の向こうにとっくに沈んだが、まだぼんやりと薄明るい。

「何か酔っ払ったからちょっと休憩してくるわ~」

いっちーは食べ過ぎと飲み過ぎで重たくなった体でゆっくりと立ち上がりテントの中に入っていった。私達は後片付けを済ませ、花火ができるくらい暗くなるまで待った。

ようやく海の色もわからなくなるくらい暗くなり、私達は花火をした。テントの中で寝ていた、いっちーが外に出てきた。久しぶりに見た打ち上げ花火に私と菜々は一緒に感動した。花火大会の花火ほど全然豪華じゃないのに、それでもすごく豪華に思え、つい見入ってしまう。

「綺麗だね~」
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