スカイ・ライン
 



クラス替えが終わり、俺は島崎と組が離れた。

俺が一組で、島崎は五組。

俺らに恨みでもあんのかってくらい、完璧に離された。

しかも五組だけ一組二組三組四組から校舎が離れている。

俺等は特別用がない限り五組の校舎には行かないから、今では島崎をほとんど見かけない。

どんなヤツとつるんでいるかも知らない。

島崎の彼女は相変わらず俺と同じクラスだけど、放課後は彼女が島崎のクラスに行くので、島崎が来ることはない。

今ではほとんど話していない。


しかし今日、たまたま島崎がこっちに来た。

彼女とは一緒じゃないようだ。


「よっ! ユースケ」

島崎は俺を見つけるなり笑顔で駆け寄ってきた。


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