スカイ・ライン
 

「久しぶり! お前と会うの、体育祭以来だよな」

「俺らそんな最近に会ったっけ?」

「そうだよ! 俺もお前も応援団だったじゃんか!」

「あ。そうだったな」


思い出した。

今年の体育祭で俺等二人は応援団だった。

この学校の応援合戦は色別で競うのではなく、色別の代表が集まって体育祭を盛り上げるのが目的だ。

そのためクラスなんて関係なく、団長以外の応援団はある程度振り付けが同じだ。

別のクラスのヤツと同じ振りを踊ることもあった。


振り付けのパート分けは主にくじ引きで行われる。

偶然パートが同じになった俺と島崎は、時々練習を一緒にすることがあった。

きっとその時のことだろう。


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