緋い龍  NO.Ⅰ
「なあ、教えてくれ。

 何で自殺しようとしたんだよ?」

わたしの目を真っ直ぐに見つめて言う、

拓霧。

綺麗な茶色の瞳にドキッとする。

声はすっごく掠れていて....

苦しそう。

「.....」

「なぁ」

「.....っ」

「なんでなんだよ?」







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