緋い龍  NO.Ⅰ
普通はココまでしないはず...

なのに、なんで?


昔から理解力はある方だと思ってた。

だから、族特有の主語なし会話も理解できた。

喧嘩の仕方も。

じまんじゃないけど、勉強もそこそこできる。

人の思っている事もすこし読める。




でも、

拓霧は......






「なんで?」


やっと開いた口から出たのは

掠れた冷たい声だった。


「大量に睡眠薬とか、

 頭痛薬を買ったら普通は怪しまれるよ」


あぁ、そっか。

そういうことか。

拓霧はそこで自殺かな?っておもったんだ。












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