俺様スギルあたしのだぁりん

龍牙side
あちぃ…そりゃそうだよな…
だって今は…“夏”だもんな…
そーいやぁもうすぐ夏休みか…
てか…俺らってカレカノらしい事してないような…その前に俺らってカレカノなのか!?
まあ、そんな事どうでもいいか…
夏休みあいつをどこかに誘ってみよう…

『なぁ…龍牙ぃ…』
「…んだよ」
『俺っち夏休み暇なんだよなあ』
「お前の周りには女が腐るほどいんじゃん」
『もうあの女達も飽きたんだよなあ…』
「…あっそ」
『龍牙ぃ〜相手してくれよ〜』
「知るかよ…俺に頼むな」
『ちぇっ…けちぃんだから』
なんだよこいつ…やけに気色わりぃな…
何か企んでんのかよ…恐ろしいやつ
…って俺もどうすりゃいんだよ…
誘うのか?誘わないのか?
ハッキリしろよ…俺…
てか…何でこんな事で悩まなくちゃなんねーんだよ
あぁ…もぉ…苛々する
そう思いながらも雫の座っている机に向かった。

「おぃ」
「な、何よ!」
んん?こいつ…何顔赤くして…?
ぷっ…そうか、俺がこいつのファーストキスを…(笑
だから…か…目を合わせないのは
「夏休みどっか行くぞ…付き合え」
「はぁ?知らないわよ!あんたの用事なんか!一人で行きなさいよ!」
あれ…使うか…
「おーい!こいつ桐谷雫は今まで一番も彼…っぐ…って何すんだよ!」
こいつ…俺の口塞ぎやがって…
「わ、わかったから…付き合うから…それだけは言わないで…?」
ドキッ…やべ…
その顔反則だろ…
てか俺、何ドキドキしてんだよ
まぢ調子狂う…
全てあいつのせいだ…
最近モヤモヤするのも苛々するのも…
ドキドキするのも全て…あいつのせいだ

桐谷雫………”
< 6 / 16 >

この作品をシェア

pagetop