ゴールデン・メダル
荒野を駆ける者達
人気のない・・・・どこまでも続く荒野がある。



・・・・・・・何処かへ向かい走り続ける者達。



二人は兄弟。



兄は先頭を走り、弟はその後を追った。



暫くすると二人の目的地はハッキリした。



"学校"


彼らは片道10数kmを毎日走り学校へ行っていた。



「はぁはぁ・・・・兄ちゃん今日は、いつも以上に早かったね」


「あぁ今日は暑いから早く、水飲みたくてよぉ〜」


そういうと兄は"ぼろぼろ"のカバンから水筒を取り出し、水の入ったコップを弟に渡した。


弟は受け取ると、一気に飲み干した。



「おいし〜!」


心の底から湧き出してくる言葉とは、条件反射のように自然と口からでてしまうものだ。
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