ゴールデン・メダル
競技開始直後から、誰も二人についてこれるものはいなかったのだ。



5キロ・・・・・・・・・



10キロ・・・・・・・・・・・




20キロ・・・・・・・・・




競技が進むほどに、先頭集団と後続集団の距離は離れていく。



しかし、先頭集団の一位と2位の差はまったく変わらずに競技は進んでいく。



今・・・・この中継は世界中で放映されている。



「おいっ・・・みろよっ!」


「何で集まってんだ?」


道を歩く人々は立ち止まった。



そこには、テレビがあった。


テレビに映るのは、二人の兄弟だ。


映像は白黒で、時折"ザザァ"と乱れるのだった。



しかし、画面を見る者達は魔法にかかったように、そこから動くことはできない。


道行く人々にはそれぞれ仕事、行かなければいけない場所があった。


画面から目が離すことは、簡単であったはずだろう。


だができなかったのだ。
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