SUMMER TIME LOVE
「何か…寂し…」
特に夏が好きという訳じゃないけどなんとなくそうボソッと呟いた時。
「キャンキャン!!」
「あっ!!」
突然ナナが走り出すから持っていたリードがスルッと手から離れ、ナナは近くの公園の中へ走って行ってしまった。
「ナナ!!おいで~!!」
焦ったあたしは走ってナナの後を追いかけた。
公園に入ってぐるっと見回してみても小学生が数人遊んでいるだけでナナの姿は見当たらない。
「ナナ~!!」
呼んでみてもこっちへ走ってくる気配はない。
どうしよう!!
こんな事初めてだよぉ!!
軽く半ベソで公園の中をウロウロしながらナナを探す。