これはあなたへのラブレター
行きの電車の中、
まだ寝足りなかったのか、
純くんはすやすやと眠っていた。

待ち合わせ時間早かったしなぁ…

…ほんとは一緒にしゃべりたかったけどあんまりにも気持ち良さそうに寝てるから起こすわけにもいかないし…


私はなずなと優真と純くんを起こさないように静かにおしゃべりをしてたんだ。




『みなとみらいーみなとみらいー』
駅のアナウンスでめをさました純くんを連れて電車を降りる。



駅を出るとすぐにキラキラして楽しそうな海と遊園地が広がっていた。

わぁ…すごい………


「ねぇなずなっ!!あれすごい…ね…??」


横を向くとさっきまで隣にいたはずのなずながいなかった。


あれ??

後ろを向いてキョロキョロ辺りを見回しても見つからない……

「おぃ林…あれ…いいのか??」


優真が指差す方向をみると
楽しそうに笑うなずなと純くんがいた。


…いいのかなんて聞かれたってあたしがどうにかできるわけないじゃんっ……


たったそれだけで苦しいなんて…それだけで泣きそうになるなんて…………………………………………あたしはどうすればいいんだろう。
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