小指心

お試し関係 2

キーンコーンカーンコーン

「様乃ー、一緒に帰ろー」

「良いよ」

私はカバンを肩にかけ、様乃の元へと走っていった。

「あ、そういえば梓に見せたいものがあったんだー」

「え、なに?」

「道場にきたら分かるって」


 小指心
  お試し関係 2


「ねー、見せたい物ってなに?」

私達は道場に向かった。
本当に気になるなー、見せたいものってなんだろう?

「黙ってついてきな」

「・・・?」



「はい、これ」



「ん?」

様乃は道場の方に指を向けた。
私は指がさす方に目を向けた。

『二人部員を求める』

「これがどうしたの?」

「ちゃんと読んでみて」

まだ先があるようだ、下の方を読んでみると・・・


「『※今ならもれなく』・・・」



・・・『3年2組の信条・梓をプレゼントッ!!』



「『3年2組の信条・梓をプレゼント』・・・」


・・・は?


「なにこれ」

「こうしたら絶対部員も増えると思うんだよねー」

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