幸せの寄り道



すると彼は勢いよく振り返り私を抱きしめた




「わかった。ごめん困らせて…」



耳もとでさっきまで聞いていた元気な明るい声と違う




優しい声がした




そして一瞬力が強くなりスッと離れた




「これからも話したいし、また告ったりしていい?」




「いいよ、でもこんな人がいっぱい見てるところで抱きついたりされるのはねぇ…」



私は周りを見てわざとらしく困った顔をした




「あ………。」



周りに気づいて少し恥ずかしそうに頬をかいた



「じゃあ、そろそろ行くね」



「うん、じゃあまた」





「うん♪」




私は選択教室まで歩きだした







渡り廊下を渡りその横の階段をのぼろうとして足が止まった






「………え、なにしてるんですか?」



私がそう問いかけると俯いた顔があがった





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