幸せの寄り道
その後も教室から出る度に落書きされては消しを繰り返す
休憩には私に聞こえるようにいろんなことを言い、授業ではひそひそと言う
そしてやっとお昼になり私は図書室へ向かった
私は軽く掃いて空気を入れ換えた
それからお弁当を食べた
掃除を軽くでもした後だからまだスッキリした気分で食べられた
そのあとも雑巾で机や棚や床をキレイにした
時間になったので掃除道具を片付けて周りを見渡すと昨日の汚さは全く感じられなくなっていた
教室に戻る足取りが重くなる
次の授業は生物だった
教室の見えるところまで行くと教室の前では沙耶と幸奈と河野先生が話していた
今まであそこにいたんだよね……
もうみんなのそばにいれないことを再確認した
もうあの笑顔が私に向くことはない
私は時間ギリギリになるまでその場でその様子を見ていた
目を瞑っても忘れないように
遠くてもあの笑顔さえあれば頑張れる
片思いだってなんだっていい
ただまたあの時の辛い顔は見たくない
3人が教室に入って私も再び教室へと足を進めた
教室に入ると先生はニコニコと歩いてきた
「どしたん?今日は田村達と一緒におらんのじゃね?」
「はい。」
私は苦笑いをして俯きそのまま先生の横を通り過ぎた
周りはクスクスと笑い沙耶はこちらを睨んでいた
幸奈は面倒事に巻き込まれたくないのか反対側を向いていた