幸せの寄り道



授業では先生に話すことは誰もしなかったし先生も全く気づいていないようだ




「先生!!」



いきなりクラスの男子が手をあげ声をかけた




「どしたん?」




「先生って彼女いるんですか?」



そう言うとニヤッと笑ってこっちを見た



「え、おらんよ?」



先生はいきなりの質問に少し驚いた




「いきなりどしたん?」



笑いながらそう聞き返すと



「まぁ、なんとなく聞きたかっただけ☆」



その後もまるで私が焦る様子を見たいために何回も質問を繰り返した



次の休憩で移動教室だった私は急いで教科書などを持って出た




選択教室はまだ開いているわけもないので図書室へ向かった




もう逃げ込み場所みたいになっていた




持っているものを机に置き本棚に目をやった




すると文庫本などいろいろな本が並んでいた




今度のお昼からは本でも読もうかな…




そう思い時計を見るともう行かないといけない時間になっていた




選択教室に入ると一瞬静かになりひそひそと話始めた




私は席についてそのまま黙った




「陽向、なんでこの前言ってくれんかったん?」



声の方を向くと明日香と加奈が少し怒っていた



「え、なにを……?」



「何って、先生のことよ!!」



「私たちにも言えなかったの?」



少し苛立っている明日香と悲しそうに言う加奈



「そんなことないし、私ほんとに先生とは何もないの。」



そう言うことしか出来なかった










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