Magic Rose-紅い薔薇の少女-
第六章‐再会の時

  ─第六章‐再会の時─

サラは深い眠りについたかのように、目を覚まさない。

「サラ、サラ!目を開けて……!
嫌よ、そんなの嘘よ!!」

サラはそれでも目を開けなかった。

そしてサラは光の粒となり、消滅した。

「サ、ラ……」

消えてしまった……。
本当に、居なくなってしまった。


コツっと静かな部屋に響いた。

「お久しぶりですわね」

キッとエクセディを睨む。

「エクセディ……ネックレス!
返して!!」

彼女は私のネックレスをつけていた。
そんなの許せない!!

「嫌ですわ」

しかし、ネックレスはそれに反し、フワッと浮き、私に向かってこようとしていた。

「そうよ、こっちよ!!」

「黙んなさい!!ですわ!」

ギュッとネックレスを握り、阻止をする。

いや、それにしても、“黙んなさいですわ”はないよ。

言葉的におかしいし。

< 141 / 258 >

この作品をシェア

pagetop