使い捨て親友童話

つまらないからとか気が合わないからとか、そんな理由で冷たくするのはあまりに大人げないでしょう?

嫌な子と決め付けるなんてあまりにワガママ過ぎますから、あなたはまあまあ不本意ながら積極的にお喋りをする訳です。


「……数学小テスト悲惨だよ、抜き打ちだからモギリン休んで良かったよ。居残りあったから」

「えー、居残りあったの? あたし休んで良かった」


ほら、いつもいつも盛りさがる相槌ばかりの親友です。

話すのが苦いで口数が少ない子もいると、あなただって分かっています。

ただ、一言でもユニークに話してもらいたいだけなのです。

長く話されても、爆笑ポイントがないなら、あなたはイラつくタイプで、

つまりどういうことかと言いますと、

あなたは同じ会話でも言葉の組み立て方次第で面白くなるのだから、

センスよく返事ができない茂木凜に嫌気がさすのです。

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