使い捨て親友童話

「……うん、スパルタだったから、あはは。てかあれだよ風邪、平気なの?」

「平気だよ〜」

「そっか。平気なんだ?」

「うんっ」


もし茂木凜が羽賀未来なら、単調な会話にはならないことでしょう。

同じ内容でも相手の相槌によって世界は変わるのに、どうして茂木凜は茂木凜なのでしょうか?

成長しない彼女に腹が立つより最近は呆れが強く、親友をするのが面倒臭いのです。

茂木凜に接待するようあなたがお喋りを頑張っても、何もメリットがありませんもの。

自分ばかりが報われないサービスをするのは不満です。


あなたは聞こえないようため息をつきました。


――その時です。

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