有明先生と瑞穂さん
「微妙ですねえ・・・。これで判断するのも何とも・・・」

「これ体操着じゃない?学校ってこと?」


「まっ、待ってください!」


今度声を上げたのは会議室の隅にいる深江だった。


「あの・・・その写メ撮ったの、ゆ・・・じゃなくてワタシなんです。
体育祭の時にふざけてて・・・」


深江の言葉に廊下にいる生徒までもがザワついた。


「ウチもその場にいました!やましいことはありませんでした」


有馬も加勢する。

有馬が有明を慕っているのはよく知れ渡っていることなので、誰もがその言葉に信憑性を感じさせた。


「やはり噂の件は所詮噂でしかありませんでしたね」

「馬鹿馬鹿しい・・・」

「やはり子供の流す噂だ。くだらない・・・」


教師達はその話を聞いて呆れ、苦笑する。



「・・・・・・・・・ッ」



周囲の反応に女子生徒がブルブルと震えだす。
しかし次の教師の言葉に大きく心を揺さぶられた。




「結局彼女がこんな噂を間に受けて一人で暴走したのでしょう?」




「!!!」



女子生徒は勢いよく声のした方を睨みつけた。
< 1,200 / 1,252 >

この作品をシェア

pagetop